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タイの熱い、熱い夜

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2日滞在したSa Kaeoサケーオという町を出発する。サケーオでは町の市場を散策してみたり、まもなくカンボジアに入国するのにあたりネットでカンボジアの国のことを調べていた。高校の歴史の授業は寝ていた記憶しかなく、内容というものはテストのためだけに暗号的にその場限りの知識として勉強していただけなので、今となってはすっかり頭から抜け落ちていた。カンボジアの近年は、フランスの支配をしばらく受けたのち、解放後も他国の戦争に巻き込まれたり、内紛、独裁政治の影響によりつい最近になってやっと平和への道を歩み始めたばかりだそうだ。内戦時に埋められた地雷は除去作業が追い付かず、いまだ残る地域もあるようで重要な社会問題となっているようである。その影響は地元住民はもちろんのことであるが、観光情報誌にも、無作為に歩き回らないように警告があるように我々観光客もこの問題は留意しなくてはならない。カンボジアの歴史を理解することは、隣国で勃発したベトナム戦争を理解すること、さらにはその戦争に関わった他国の動きや歴史も合わせて知っておかないと完全に理解したことにはならない、非常に複雑なのである。恥ずかしい話だがイイ歳になってこのあたりの知識が空っぽであることに気付き、あらためて勉強するイイきっかけでもあると思う。

前フリが長くなりました。サケーオを出て国境の町アランヤプラテートを目指す。ここ最近1日90km、100kmと走っていたので、この日の50kmはあっけなく感じられた。しかし体力のない僕はやはり1日60~80kmぐらいにとどめておく方がイイなとは思っている。ただひたすらもくもくとこぐだけであったが、道中立ち寄ったコーヒー屋さんのお姉さんが可愛らしくて、しばらく楽しくおしゃべりさせてもらった。お互いの名前をノートに書きあったけど、姉さんの名前の読み方をカタカナでメモすると、「私の名前は日本語で書くとそうなるんだ!」ってなんかすごくうれしそうだった。そうか、そういうことで喜んでくれるんだ、あとから思ったけど、僕の名前もタイ語で書いてもらったらよかったね。

Thank you for good coffee and your cute smile :-)

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5時前には宿を見つけてご飯を食べに行こうと自転車はおいて歩いて出かけることにした。今日は屋台ではなくレストランで腰を落ち着けて食べようかと思ったが、レストラン前にいる犬にけたたましく吠えられてそこはやめることにしたが、周りにはあまり飲食店はないようである。どうしたもんかな。すると少し歩いたところから明かりが漏れている。のぞくと小さな食堂のようだった。「食べれる?」と中のオバチャンに聞いたやいなやそのオバチャン、

「なんだよー!いけるに決まってるんだろ!ニッポン人か?まあすわれよすわれって!」

とかなりの歓迎(?)されっぷりよう。ちなみにこのオバチャン英語はしゃべれないのでここの日本語訳は僕の想像です。オバチャンの家族であるちびっこたちもワラワラと集まってきて、小さな食堂は一気ににぎやかになった、いや、一番賑やかななのはオバチャンで終始なにか言動を発しながら、まるで踊るように(!)中華鍋をコンロの上で振り回していた。やがて出てきたガパオライスはとても旨かった。

「うまいか?うまいか?ぐー!おっけー!ちょっと待ってろ!」

と食堂からどこかへ走っていったと思うと、どんぶり一つ持って帰ってきた。

「これは私の奢りだからな、食え!」

と出してくれたのは真っ赤タイカレーだった。ご飯もよそってくれまたそれを頬ばっていると今度は、

「今この裏でみんなでパーティーやってるから!お前も来い!」

と、まだ全部食い終わってないけど手をぐっと引っ張られてオカンについていく。すると家族・親戚が20~30人は集まる宴へと紹介され、

「おーい!ニッポン人連れてきたぞー!」

と紹介され、そのまま僕は宴に参加することとなった。突然の来訪にかかわらず、他の方たちも温かく歓迎してくださり、僕に酒やつまみをすすめてくれた。初めての海外旅行で訪れたタイという国。海外旅行というと騙されたり盗まれたりと、注意しなければいけないことはたくさんある。しかしタイでかかわった地元の人たちはとても優しい人たちばかりで、なにも分かっていない僕にいつも優しく接してくれた。この時でも最後の警戒心を捨てることはなかったけど、彼らと何よりもこの最強オカンのスペシャルなホスピタリティーに、嬉しくて涙が出てきた。

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写真を撮って、オカンと抱き合ってこの宴をあとにした。タイを離れる前にこんな最高の思い出を作ることが出来て本当に良かった。ありがとう。明日からいよいよカンボジアに入国する。次はどんな出会いが待っているだろう。

ちょっと追加。この日初めてサイクリストと話をする機会があった。インドネシア人とフィリピん人の二人で僕より10歳ほど年上で休暇で旅行しているそうである。しかしタイ人にせよ、東南アジアの人はけっこう英語を話せる人が多い印象だった。それに比べて僕の英語のお粗末っぷりったらもう恥ずかしいというか申し訳ないというか。インドネシア人に「日本人は読み書きばかりであまりしゃべれないよね。」って言われて僕は「そうなんですよ、日本人はしゃべれる人なんてほとんどいないですよ」って、お前が言うなーーーっ!て話。旅先でちょっとずつ英語話せる努力をしていこうかしら。

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