世界の果てにて思うこと "One Ending,One Starting"
この旅に出る前は、日本を出たことすら無く、パスポートを作ることから全ては始まった。「自転車世界一周」は、僕にはあまりにハードルが高ければ、そもそも自分の興味のある国だけ周れたら十分だった。東南アジア、ヨーロッパ、南米。行く前は分からないことばかりで不安を抱えていたし、この全...
きっと彼らのセレブレーション "Maybe thier cerebration"
「伝説のパン屋」 そう書くと偉い大層なと思われるが、フエゴ島のTolhuin(トルフィン)という町にはサイクリストが必ず立ち寄る有名なパン屋さんがある。なんでもサイクリストなら無料でパン屋さんの敷地内に泊めていただけるということだ。それは何としてもお世話になりたい所だが、...
何がために旅をする? "For what traveling?"
午前8時、プンタ・アレナスの港に立つ。ラスト・ステージのフエゴ島へ向かうフェリーの中は驚く程多くの人で賑わっていた。何が可笑しいかって、何百人といる乗客の中、同じソファーに座った4人。お互い素性を知らずに適当に座った席で、話しかけてみたら皆フエゴ島を走るサイクリストだったの...
僕たちの合言葉 "See you on the road"
Punta Arenas(プンタ・アレナス)で、ラストステージ前の準備に奔走する。この時3月半ば、パタゴニアの短い夏が終わり、秋へと差し掛かろうとしている。ひんやり冷たい風にさらされると、とてもキャンプなどする気になれず、宿のベッドで妥協することにした。ここ、プンタ・アレナ...
完璧な旅路などあるものか "Don't need perfect"
後悔の無いパーフェクトな人生を送ることは簡単でないように、旅路もまた然り。やってからの後悔、やらなくても後悔。人はその時、過去を振り返っては、別の選択肢に思いを馳せる。 帰国のフライトは直前に買うつもりだった。なぜならゴールのウシュアイアまでどれだけ日数がかかるか分からない...
彼はまだ本気を見せてない "It's not his Real."
パタゴニアの旅・後半戦がいよいよ始まる。森や川に囲まれた自然豊かなアウストラル街道から一転、ここから南はパンパと呼ばれる草木も育たぬ荒涼とした大地にパタゴニア名物の強烈な西風が吹き荒れる厳しい土地だ。「牛をも飛ばす」と揶揄されるパタゴニアの風、果たして味方か敵か。...
その朝を僕は忘れない・後編 "Fitz Roy Trekking 2"
日付は変わり、別ルートのトレッキングへ。 このエリアを象徴する意味ではMt.FItz Royと双璧を成すCerro Torreを見に行くのだ。日帰りで行くと往復8~10時間のやや健脚の人向けプラン。登りはさほど多くないので、南米で自転車旅が出来る体力があれば十分だ。今回歩い...
その朝を僕は忘れない・前篇 "Fitz Roy Trekking 1"
エル・チャルテンでのトレッキング三昧の日々。 トレッキングというのは頂上を目指さない山歩き。頂上に行くことなく、コースも景色の良い場所を中心に設定されているので比較的気軽に山歩きを楽しむことが出来る。山登りには興味があるものの、一人行動が多いゆえ、あまりに本格的な登山となる...
余韻は食後のデザートまで "Sweets After Meal"
厳しい山道国境越えから一夜、今日も先を進む。アルゼンチン国境施設の広場は旅行者向けにキャンプ場として開放されている。キャンプ場といっても本当にただの広場、トイレは森*、水は湖から、でもこれ以上望むものって何もないんですよね。キャンプ場としては究極の形。そして周りを囲む自然が...
アクロバティックな国境越え Acrobatic Border Crossing
アウストラル街道終点のオイギンス村で道はばったり途切れる。 ここからパタゴニアの南下を進めるには村の南に位置する湖を船で渡り、その先の山道・そしてアルゼンチンとの国境をも越えるというハイカーと自転車乗りにだけ許された魅惑のルートである。...