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旅はやさぐれ

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今回はビザに関する僕のてんやわんやについて書こうと思います。思い返せばあの時少し冷静になっていればこんなことにはならなかったのですが、たらればを言い出せばキリもありませんけど。合間にホーチミンの写真も混ぜながらご紹介します。ちなみにビザ状況は刻一刻と変わるので旅をされる皆様は最新情報をご確認下さい。

事の始まりは、カンボジア・プノンペンのベトナム大使館でビザを取得する時でした。観光ビザとしては1カ月と3カ月の2種類あり、縦に長いベトナムを自転車のスローペースで旅するなら3カ月でとった方が安心かもしれない。しかしいかんせんこの時3カ月ビザ取得にかかる費用を持ちあわせておらず、ATMでお金をおろす必要がありました。しかしこの時、訳あって自分の自転車でなくトゥクトゥクで大使館に来ていたのですがトゥクトゥクを一人で乗ったことのない僕は、ATMを探してもらうのに余計な移動代金をとられるのではないかと不安になったのと、以前ベトナムビザに関してネット上では「ベトナム国内でビザの延長が可能」(*古い情報です)と書かれていたのを見ていたので、手間はかかるかもしれないがベトナムに入ってから延長すればイイかと、安易な判断で1カ月ビザを取得。この手間の惜しみが後にどれだけ後悔するかをこの時は知らない。

無事自転車でベトナム・ホーチミンに到着した僕。お目当ての宿に着き、宿のオーナーさんにビザの延長のしかたについて尋ねると「ちょっと確認してみる」と色々調べていただいた結果、予想しなかった答えが返ってきたのです。今年2015年1月よりビザに関するベトナムの法律の変更によって、個人での国内でのビザ延長が大変困難になっているとのこと。では僕が3カ月ビザ取得のためにどうすればイイかと言うと、一度ベトナムを出て他国の大使館でもう一度新規取得をしなければならないというものでした。ということでこの時僕に掲示された最善案としては、カンボジアのプノンペンにビザを取りにいくためだけに戻るというものでした、な、なんて面倒臭いねや!(しつこいですが、ビザ状況は刻々と変わるのでその都度最新情報を確認してください。)

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1カ月ではおそらく僕の足ではベトナムを攻略できそうになかったのでなんとしても3カ月ビザを取る必要があった。そして僕は宿に自転車など置いて最低限の荷物だけでプノンペン行きのバスに乗り込む。ああ、本当になにやってんだか・・・。片道7時間かけてプノンペンに到着。以前もお世話になった「ONE STOP HOSTEL」さんに今回も1泊お世話になることにした。スタッフさん達は僕を見て笑顔で「あ、おかえりなさーい。・・・ってかなんで戻ってきたの?自転車は?」と至極ありがたい反応をいただいたのが妙に嬉しくて、面倒くさいとしか思っていなかったカンボジア「出張」に少し喜びを見出すことができたような気がします。宿近くのお気に入りのカフェにも行くことができたしね。

僕は翌朝大使館に向かい、特急料金であっけなく3カ月ビザは発行されました。その仕事の早さ、是非ベトナムでもお願いできないでしょうか・・・。再びバスに揺られて7時間後クタクタになって僕はホーチミンに戻ってきました。宿のオーナーさんに再会して「おかえり。なかなか貴重な体験ができたね(笑)」と言っていただきました。ハイ、その通りです・・・。今回の出張でかなりのお金を費やしてしまったのが非常に情けない。全ては最初のビザ取得の際トゥクトゥク代を惜しんだのがこのような結果に。最初カンボジアに戻ると決まった時はやさぐれ感も半端なく、おまけにこの旅初めての「まともな」下痢にもなり5時間ほど苦しみ散々でしたが、まあ出発が遅れているのがこれからのイイ出会いのきっかけになればいいと、今は前向きに考えております。以上、ビザに関するてんやわんやでした。

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話は変わり最初ホーチミンまで自転車で到着した時の話です。 プノンペンからホーチミンまでは約240km。道は平坦で舗装状況も良く終始走りは快適でした。細かいエピソードを挙げれば、オランダ人夫婦のサイクリストに出会ったこと(なんと71歳と66歳、とても楽しそうでした。)カンボジアの伝統的な川漁を間近で見学したこと、28年間の人生で初めて野糞をしたこと(!)あ、カンボジアは地雷の残るところもあるのでヘタに野原などには入っていかぬよう・・・ってマネする人はいないか。1カ月近くお世話になったカンボジアに一礼、国境を越えてベトナムへ。するとやはり雰囲気は変わるもので、牧草地の多かったカンボジアに比べ、ベトナムは乾季の今でも水田は青々としていて目に優しい。また建物の造りや店構えがしっかりとしていて、カンボジアとの格差を感る。ベトナムといえば道が大量のバイクであふれかえっているイメージがありますが、ホーチミンに近づくにつれ気が付けば僕の走る周りはバイクの大河に囲まれており、まるでバイクの市民マラソン状態です、このすさまじさたるや言葉では表現しきれません。

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さて現在はホーチミンの町を散策しつつ、新たなスタートに向けて細かい準備をしている最中でございます。ホーチミンはタイのバンコクに負けない大都会で、ショッピングモールや高層ビルが立ち並ぶエリアもあれば、住宅の色はカラフルで可愛らしい。楽しみにしていたベトナム料理は種類が豊富で味も期待を裏切らない。またロブスタ種を中心として世界のコーヒー生産NO,2のベトナムでは、現地人もコーヒーが大好き!ちいさな屋台では脳天揺さぶる甘ーい練乳コーヒー(カフェ・スァ・ダー)は50円程度、もちろんオシャレカフェもたくさんあるのでエスプレッソドリンクも楽しめます。ちなみに一番上の写真ですが、ホーチミンの郊外にある「スイ・ティエン公園」で、悪ふざけとしか言いようがない、ベトナム人のユーモアセンスが1000%発揮された謎で奇妙なオブジェクト多数存在するテーマパークです。ホーチミンにお越しの際はネタの一つに訪ねてもるのも楽しいかと。


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