この国のファーストインプレッション
7000以上の島があるという群島国家・フィリピンの、たった一つの島の一端を見て「この国の」第一印象と括ることはひどく馬鹿けているだろう。日本の方言以上に島によって言葉も変化しているかもしれないし、文化などもそうだ。しかし2カ月半という長く滞在したベトナムからやって来た僕にとっては間違いなく新しい「国」であり、たった一つの島を4日間体験しただけで同じ東南アジアでもたくさんの違いを感じ取ることができたのだ。 ちなみに4日間の体験というのは、以前から述べているように、フィリピンには自転車旅をしにきたのではなく、フィリピンに数多くあるという英語留学の学校に短期入学するためである。学校が始まるまでに宿で日本人と仲良くなり、その方達とよく行動を共にしていた。
フィリピンという国については、16世紀以降大航海時代のスペインが上陸、植民地として統治して、キリスト教はこのとき広まり国民の多くがカトリックを信仰し、町中には教会やキリスト教に関わる催しを度々見ることがあった。 その後アメリカが統治に台頭し、第二次世界大戦では日本が植民地化して、終戦後に再びアメリカの手に渡ることとなるが1946年に条約により独立という形となる。アメリカの統治時代の影響で英語を話せる割合が多い。
さて、では僕のファーストインプレッションに戻ります。
1、4月にしてくっそ暑い、日本の真夏並み。真昼間は溶けそうな暑さ、日差しが半端なく強く、現地の子供でさえ日傘をさしてるのをよく見かける。4日間滞在した安宿はクーラーがなく、なかなかの地獄を味わった。(それ以外の点ではとても居心地の良い宿でしたが。)
2、ジョリビー多し。東南アジアで度々見かけたファーストフードチェーン「ジョリビー」。セブ島・特に中心街の乱立ぶりはすごい。どこに行ってもジョリビー、またジョリビー!函館のラッキーピエロの数より余裕で多い。
3、猫が多い。ベトナムは全然猫がいなかった。セブは猫だらけだ。猫好きの僕としてはすごく嬉しい。でも危ない病気持ってるかもしれないのでさわりはしません。語り掛けて写真を撮らせてもらいます。「世界ネコ歩きinセブ島」岩合さん気分で一人でやってます。
4、英語が通じることが多い。現地語が存在するようだが、島によって日本の方言以上のレベルで多種多様に分かれてあるという。「国語」としての現地語と別に、「公用語」として英語の教育が盛んのようであり、その辺のオッサンとも英語で話せる、楽しいし便利。看板やあらゆる表示も英語で書かれているので、分からない単語を後から調べたりしてると勉強になる。
5、フィリピンは経済発展の遅れのより貧困層の割合が他のアジア諸国に比べて多い。悲しいことだが、セブ市内での子供の金くれと手を差し伸べてくる数が、今までと比べ多くなった。悲しそうにやってくる子もいれば、陽気にせまってくる子もいる。失礼のないようこっちも陽気に回避する術を考案中。(まあ基本、素無視です)何もできなくて、ただむなしいだけだが、彼らがただ陽気に遊びに走り回っていられるような社会になることを願う。
あと中心街の治安はあまり良くなさそうです。特に夜出歩くのは危ない雰囲気です。
6、買い物した時、お釣りを数えてくれたり、札をズラして見えやすくして返してくれることが多い。今まで旅した3カ国にはなかった画期的なこと。
7、交通マナーは良くなった? ベトナムバイク地獄&クラクションの洪水から逃れ、フィリピンに来てみるとこちらは意外と交通マナーは守られている気がした。逆走するバイクも少ない。しかしセブ市内の日中の交通量は大変多く、自転車でさえ渋滞で前に進まない時がある。空気の汚染レベルもけっこうひどい。あとバスの代わりになっている「ジプニー」という乗り物がある。軽トラをバス風に改装したような庶民の足。一つのジプニーは決まった区間を走っているが、バス停はなくて、乗りたい・降りたいお客さんがいればいつでも停まる。つまり前を走っているジブニーが突然停まることがしばしば。おまけに市内はあふれかえるほどのジプニーが走っているので車道を走るのには注意が必要。ジプニー自体は個人の持ち物なのだろうか?車体のカラーリングは自由で、デコトラみたいなヤンキー臭漂うものが多く、見ているのは楽しい、走りもヤンキーなのが困る。
8、海がキレイ。セブ島はビーチリゾートが多く、日本でいえば沖縄のような遠浅の海が多く、サンゴ礁もあるよう。水の透明度も高い。
さらにジンベイザメと泳げスポットがあります。縦に長いセブ島の南の方にオスロブというジンベイザメと一緒に泳げるスポットがありまして、5mくらいのジンベイを1mくらいの距離で見ることが出来ます。ただし触ったら6カ月刑務所にブチ込まれるそうなので要注意。シュノーケリングしながらジンベイを見ていたら度々同じ欧米人女性が僕の前に入り込んできて、手に持つGOPROという小型カメラで熱心にジンベイの動画を撮ってはります。割り込まれる度にその姉ちゃんの股間が目の前にやってくるので途中からジンベイ見に来たんかチャンネーの股間見に来たのか分からなくなって来るぐらいの頻度でした。まあ気分は悪くなかったですけど(失礼)僕は防水カメラ持ってないのでジンベイの写真ありません、ごめんなさい。
さて、いよいよ次回から英語留学がはじまります。