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それはきっとLOVEだから

フランス・アヌシーの友人宅にて、4回目の今回が最終回。毎日手厚いおもてなしに嬉しさと共に少し疲れを感じた、と世話になってるのに偉そうなこと書いたのが前回の日記。この日も「友人の結婚式でBBQやるから一緒に行こう」と誘われ興味はあったものの、昨日の今日だし、英語環境の中で新しい人たちと親交を深めるのって、今の僕にはまだまだ気力と体力を使うこと。参加してゲッソリするのは目に見えていたし、「やらなければならないこと」も抱えていたので今回は居残りさせていただくことにした、ゴメンね。

「やらんとあかんこと」とは。それはニュージーランドのワーキングホリデー(以下「ワーホリ」)のビザ申込手続。以前も述べたがヨーロッパの後はニュージーランド(以下「NZ」)へ行く。NZでは旅でなくワーキングホリデーを利用して現地で就労し、お金を保ちながら(あわよくばプラスして)年末ごろまで過ごし、最後に旅する予定のアルゼンチン・パタゴニアに繋げようという考えだ。そこでNZへの渡航前にワーホリのビザを取得していないといけない。これはオンラインで申請してさらに日本人は指定病院でレントゲン検査を受けないといけない。脱・ヨーロッパのチケットはすでに押さえていて3週間ほど後に迫っていた。ビザの手続に3週間もあれば間に合うだろうとネットで調べながらタカをくくっていたのですが、後日ビザをめぐってひと悶着起きることをこの時まだ知らない。とりあえず今後NZへのワーホリを検討される方には是非「渡航の2~3カ月前までに日本から申請すること」をお勧めします。じゃないと僕みたいに直前でパニックすることになりますので、その話はいずれまた。

(↑僕もちょいちょい料理やコーヒーを振舞った、これはジャパニーズカレー) オンライン申請を無事終え、今度は電話で病院探し。しかしこれが大変だった。次の訪問予定国のドイツ国内にある指定病院4件に電話をするも、時悪くバカンスシーズンで指定医がどの病院にもいないそうである、ありえない。そこで機転を効かした僕はアヌシーに来る前に通りがかったスイスのジュネーブにも指定病院があることをつきとめ、電話をするとバカンス突入1日前でギリギリ診察を受けれるとのこと、危なかったー。電話で英語って苦手なんですよね、5件もかけさせやがって、バカンスがなんぼのもんじゃい!(年中バカンスの僕に怒る資格もない)

その翌日、日曜日。この日は3人でハイキング。楽しかったのは言うまでもない。道に季節の野花が揺られていて、何度も足を止めてはカメラを向けた。車で足を伸ばした、とある峠の頂上では家畜の牛の列がのんびりと道を横切る向こうにモンブランを含むアルプスの清涼な山なみが佇んでいた。

確かその翌日も家に置いてくれ、次の旅への手続などさせていただいていた気がする。オリビエとアリアとはイタリアの道端で出会い、ほんの数時間過ごしただけの関係だった。しかし彼らはまるで僕を旧知の友のように、毎日ほんとうに楽しませてくれた。正直言うと最初家に着いた当初は2人の英語が聞き取れなく、言っていることの半分以上が理解出来ずに耳の中を流れていた。それはまるで「掴めない流しそうめん」のように(え?)1週間経つころにはだいぶ話の意図を掴めるようになり、僕自身のスピーキングも多少向上した。箸の使い方がうまくなり、お腹を満たすだけのそうめんを掴めるようになったということである。僕が今後英語のエキスパートになり、本を書いたらタイトルは「英語は流しそうめんだ!」で行こう。内容はそうめんの薬味には何が適切か、とか普通の食べ方に飽きたら焼いたり乗り巻きにしようとか延々語るって本。・・そんなことはどうでもいいけど、オリビエとアリア、そして猫ちゃん2匹、アヌシーの皆さん、1週間を越えてお世話になり本当にありがとう。次は秋に来てみたいなあ。アヌシーは僕にとって「ライク」ではない、「ラブ」なんです。 I really enjoyed and loved Annucy.Mercy!!


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