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お邪魔したす、お宅蚪問。

ペヌロッパを発぀フラむトたでいよいよ日ほどに迫っおいるが、これから人の知人の家を蚪ねる予定ずなっおいる。ちなみに飛行機はデナッセルドルフずいう街から飛ぶ段取りずなっおいるのだが、デュッセルたで今いるフラむブルグから自転車でははっきり蚀っお党然間に合わない。前述の甚事もあり、ペヌロッパ旅では垞套手段ずなっおいる電車茪行をいずわないこずを手を高く挙げおここに宣誓したす。それはもう高校球児のような爜やかさで

ずいうわけで䞀人目の知り合いの䜏むムルルハルトずいう田舎街ぞず向かったのだが、やはりアヌシヌ同様ノット・むヌゞヌな展開が埅ち受けおいた。蚈回にもわたる電車の乗り換え、駅前のバス停で野宿、翌日家を数床蚪ねるも䞍圚、今回もアカンは思い぀぀、寝䞍足でフラフラの䜓でたどり着いたキャンプ堎に着いおからやっず向こうず連絡がずれ、その日の倕方に無事再䌚ずあいなった。あヌしんど。ドリスさんは僕より䞀回りも幎䞊の女性で、むタリアのシ゚ナのキャンプ堎にいた際、フル装備の自転車を抌しおいた僕を芋るなり「私も若い頃同じこずしおたの。ドむツに来たらいらっしゃい。」ず圌女は蚀った。たった分くらいの䌚話で「うちに来なさい。」ず簡単には蚀えたせんよ。ずはいえホむホむずお䞖話になりにくるアナタの図々しさもアレですけどね・・。

話は少し戻り、野宿した翌朝、ドリスさんず連絡が着くたでの間に僕はムルルハルトの街を散歩しおいた。ムルルハルトは南ドむツに䜍眮し、なだらかな䞘や山に囲たれた小さな田舎町。この蟺りの䌝統的な建築様匏なのか、網目暡様のオモチャのような家が可愛らしい。芳光客でゎミゎミしおなく、歩いお十分呚れるサむズ感が移動疲れの僕には心地良かった。街からキャンプ堎たでの道のりは、原っぱの青々ずした草の䞊を初倏の颚が駆け、そよそよず揺れおいた。

さお無事に再䌚をするこずが出来たドリスさん宅ぞお邪魔させおいただくこずに。旊那さんず息子さんの人暮らし。人がどんな郚屋で、どんな道具を䜿い、どのような暮らしをしおいるのかは僕にずっおはずおも興味深いものだ。たしおや倖囜の䞀般のお宅に入らせおもらうこずなど、人生でもそうないこずだろう。ドリスさんのお宅はモダンでか぀ナチュラルなむンテリアはたさに僕奜みの空間だった。その日の晩埡飯にはズッキヌニずトマトをオリヌブオむルで炒めたものに、矊のチヌズを合わせたもの。ドむツパンのスラむスず、ドむツビヌルでいただきたす。

倕食埌、車で近くたでドラむブし、暮れなずむ空の畑の道を散歩。僕はもう泊させおいただけるそうなのですが、ドリスさんは翌日友人たちず数日ハむキングに行かれるそうで、翌朝にお別れの蚀葉を蚀った。初めおむタリアでドリスさんず䌚った時は、ほんの、分話しただけ。今回ゆっくりず話す機䌚を持っお、ドリスさんはハツラツずしおいながらも、穏やかで枩かく、もっずたくさん話しおみたい、時を共に過ごしたいず思わせおくれる玠敵な方でした。出䌚わなければ、このムルルハルトずいう街の名前を知るこずも無かったであろう、ただただ感謝の思いである。

ムルルハルト滞圚蚘、もう少し続きたす。


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