ソウルミュージックの必要性ーお仕事2月目ー
働き始めて1月半、事務所に張ってあるロースター(シフト表)を確認して目を疑った。他のメンバーのスケジュールは書いてあるのに、なぜか僕だけ「月曜休み」と書かれているだけで火曜以降は空欄になっているのだ。これはまさかdismissled(解雇)ということなのか?週6でゴリゴリ働いた時があったと思えば、最近は週4勤務が続いていて「もしかして戦力不足とでも?」と心配していたところだった。やきもきしながら過ごした1日の終わりに、再度ロースターを確認すると、どうやら解雇ではなく、同じ屋号の別店舗のシフトにブチ込まれていて、ひとまずは安堵。しかしそういうのは一言言ってくれないとねえ。。
転勤となった別店舗は以前の場所から数分ほど移動が長くなった。それだけならいいのだが、未だ慣れない英語環境というのに、再び新しいメンバー達と関係を作り上げることに少し億劫さを感じたが、新店舗で出会うメンバーは皆感じが良く、かつハードワーキングする人たちなので刺激をもらえそうだ。
新店舗ではコーヒーを作れる人が多く、前の店よりチャンスは少なそうな気がしたが、徐々に出番を与えてもらえるようになってきた。前の店から働きだして1月目は、テイクアウェイ(持ち帰り)なのに店で飲む用に作っていたりというのをドリンク・フード共によくやらかしていたが、最近はそういうミスもだいぶ減っているし、コーヒーメイクに関しても、複数のオーダーを先読みしてどういう手順で作れば効率的かということも冷静に考えられるように。また、この位置ならミルクがよく攪拌されるな、ミルクを注ぐスピード・ジャグの振りでフロス(泡)の量を調節できるな、ラテ1・フラットホワイト2ならこの大きさのジャグで一気に作れるな、と日々発見と改善が出来ていくのが面白い。ところで同僚にヨーロッパ圏の女性がいらして、彼女は今年の2月からこの店にいるらしいが、バリスタとして働くことはない。NZのバリスタトレーニングが出来るカフェや学校で短期間の講習は受けているようだが、正確で効率的かつ美味しいコーヒーを作る技術というのはやはりそれなりに経験を持っていないと難しい。僕とて店での経験は少ないが、これまで家庭用のマシンで日本で毎日練習していたし、コーヒー関連の書籍を読んで勉強したり、旅先でも重たい直火式のマシンを持ち歩いて勘を忘れないようにしていたから、今もすぐに対応出来ていると感じている。ポッと出の僕が、本当はコーヒーを作りたい彼女を差し置いてマシンの前で仕事をしているのはなんだか申し訳ないような気もする(僕がマシンを触らせてもらえる要因の一つは、未だもって「禁止」されているレジ業務が出来ないからというのもあり、なおさら申し訳ない)。
(上:言わずもがな焼きおにぎり
中:「美魔女達をコーヒーでもてなす」という謎の会が家で開かれ、ひたすらコーヒー淹れてました。
下:いつも家族分の食器洗いをしているのでこんないただきもの、感涙。)
ワーホリも然り、移民の受け入れも日本に比べるとずっと寛容なNZだから、同僚のメンバーも国際色豊かで、前の店舗も含めるとNZネイティブ以外にドイツ、フランス、ブラジル人達と一緒に仕事をしている。やはりその中で英語がなってないのは僕一人であるが、雇ってもらえてる感謝の気持ちは労働で示すことにあると思うし、その一貫として滞在中にもう少し話せるようになる努力も必要かと思う。仕事は関係なくとも話せないよりは話せる世界の方が楽しいに決まってますからね。劇的に変わることは難しくても、少しでも改善できるように心がけてはいるつもりです(これに関してはすぐサボってしまいがちだが)
ところで昔こんな疲れやすかったか?と思うくらい、寝る時間には体がとてもだるい。考えてみると自転車での通勤往復1時間半、仕事中は全て立ち仕事(休憩も急いで飯食ったら終わり)、帰って飯作って洗濯してと1日の9割方立ちっぱなしだからそりゃあ疲れるわなあと。おまけに言葉の壁があるので、同僚とくだらない会話をしてストレスを発散するというのが、気軽には出来ていないので、どうしても自分の中で溜めこみがちというのも。だからこそもっと英語力をつけなければと思う日々であります。
そんな2カ月目の報告でした。タイトルに関してですが、前店舗で流れていた音楽はジャズや往年のソウルミュージックなどが聴こえてきて個人的に気分が良かったのですが、新店舗では音楽自体ヴォリュームが小さく、聴こえたとしても流行りのポップミュージックだったのでガッカリ。JBが「I feel good!」って叫んでる中で淹れたコーヒーの方が旨い気もするじゃあないですか。
(↑何してんの?という野暮な疑問は抱かないで下さい。)