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蕎麦は時と海を越えてーお仕事4カ月目ー


このひと月はまさに「英語」に一喜一憂する日々であった。野心と妄想だけ携えて乗り込んだNZで、相当インチキな会話力にもかかわらず雇っていただき、それほどの苦労もなく働かせてもらっている。とはいえ、3カ月も英語環境で日々を送りながらも相変わらず英語力の成長は感じられない。

実は前回クリスマスの話題で紹介した「シークレットサンタ」という職場でのイベントで、僕が企画のシステムを完全に理解できていなかったがため、交換日当日にややこしい事態になっていたようなのです。そのことを聞かされ「ああ、やらかしてしまった。」と落胆しながら仕事をしていると、店に韓国人ファミリーのお客さんがいらして、なぜだか知らないけど、店の前の交通状況のことについて英語で色々と質問をされた。そこの住民でもないのでそもそも分からないのだが、質問の内容自体が理解しきれずドギマギしていると、「・・・君は日本人?」と呆れたような顔で言われ、ひどく情けなくなった。

そういえば最近そんなに英語の使用が著しく少なかった。仕事はある程度覚えてしまえばルーティンワークで聞かずとも出来るし、何か言われても単語を拾えばおおよそは理解出来る。だからこそ(仕事が)なんとかなっているというのがある。しかし同僚同士が話している内容を横から聞いてもほぼ全くと言ってもいいほど理解出来ない。こらいかんと、一緒に住んでる家族の奥さん(日本人)ともなるべく英語で会話するようにお願いすることに、これは心の拠り所を断つ難しい決断であった(でも最近また日本語でしゃべっとる、あかんがなー。)

そんな折、年末ということで職場の同僚たちとの飲み会に誘われた。別に僕は英語で全く会話が出来ないわけではない。話せる人とは会話も弾むし、ただそれは相手が気をつかって簡単な言葉を選んでくれたり、スピードを落としてくれているからだろう。職場の人たちはネイティブが多いので会話スピードが速い。この飲み会には実はあまり乗り気ではなかったが、これも経験。彼らの話に必死に耳を傾けたが、案の定ついていけず、なんとも苦しい3時間を送ったのであった・・。とはいえ悪いことばかりではない。帰る際には、こっちの国で仲の良い人同士が交わすハグを僕にもしてくれて、仲間として認識されていることに少し心が救われた。以前話した怒ってばかりのマネージャーとも最近はとても仲良くしているし、他のメンバー達とも仕事中すこしずつは会話の機会を増やそうと試みている。他の部分では3カ月間禁じられていたレジ業務と電話に関してもGOサインをいただけて、他の同僚たちと仕事の内容ではほぼ追いつくことは出来た。

語学に関しての向上心は消えていないどころか、前以上に伸ばしたいと思っているよう。このまま日本に帰国して、靄のように消えていくのはなんだか悲しい。働き始めて4カ月を経て、最初の頃は考えもしなかった帰国後のプランに選択肢が増えたとかなんとか。もちろんまだはっきり決めてないし、今のところ決める必要も無いので自分の気持ちの成り行きに任せるつもりだ。

(年越しはささやかなパーティーにお呼ばれされ、酒とつまみつっついて「あ、もう年明けてるよ、アハハ。」とゆるゆる過ごし、「年越しましたそば」もいただき、わずか3時間睡眠でバスで元旦仕事に行きました。ちなみに年末年始はどこのカフェも閉めてるらしく、唯一開いてるうちの店は入れ食い状態で、マジで忙しかったです・・・。)

さて、昨年は丸々海外で時を過ごし、また新しい年を迎えることになりました。今の仕事はあと2カ月を予定しており、その後ついに自転車旅を再開いたします。現在、再出発に向けて道具の新調をしたり、少しずつ動き始めています。今僕に大事なことは「学ぶことを止めないこと」。海外で働くことも、英語を勉強することも、カフェでお茶することも、新しい料理を作ってみることも、自転車で旅することも、全てが勉強のような気がしている。そして僕はなんだかとてもワクワクしているのです。

(↓ハグレーパークで行われた2015-2016のカウントダウン。ただし子供向けなので夜の8時で)


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