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年寄り、若返る日々


僕は日本にいるころから基本的に人付き合いというものが少なく、休日は一人で出かけて、そこで出会う人とライトに会話を嗜むのが好き。友達付き合いもありますが、予定がありすぎると、気持ちに余裕がなくなるし、一人だと時間の使い方が気楽なので。

海外に一時的に居を移してみてもやはりそう。クライストチャーチでの休日の過ごしかたといえば、家でコーヒー淹れたり、手間のかかる料理を作ったり、園芸したり、海を見に行ったり、街に行けばカフェで一服、ボタニックガーデンぶらっと散歩して・・というサイクルでのんびりと過ごしてきました。しかしここ1、2カ月は急激に人付き合いが増える。今晩はあの人、明日はあの人と、仕事終わりに知り合いとご飯を食べに行ったり、休日は時間をフルに使って、クライストチャーチを離れて遠征に行ったり、体が悲鳴を上げているのをなだめながら、残り迫るNZでの滞在を満喫しております。僕は人から良く「年寄りみたいな若者」と揶揄されることが多いのですが、この間に関しては自分でも、 「おお、なんだか若返ったようじゃわああ。」 という気分。疲れすぎて仕事中フラフラしてたこともよくありましたが・・。

(晩秋のボタニックガーデンを歩く。)

何が変わったのかと言えば、NZ南島を3週間自転車旅行したことが大きいです。毎日素晴らしい景色に囲まれたのは確かに印象的でしたが、たくさんの人との出会いが旅行以降の僕の海外での人付き合いをよりオープンにしてくれたよう。職場の同僚やお客さんの英語は早すぎて、事務的な会話以外多くは話せませんでした。それから旅行に出てたくさんの旅行者・地元KIWIと会い、ウェールズ人の女の子とおしゃべりしていた時にフと思う。 「俺の英語まあまあいけるやん。」 その直後イングランドの親子が入ってきて彼ら同士の会話になると全くついていけず 「あ、まだまだアカンわ。」 と、ヒザをカクンされたのですが。

働き始めて3カ月頃に職場の飲み会に誘われ、その時は正直参加を躊躇するほど自信がなく、結局会話に全くついていけず苦しい時間を送った。旅行後、しばらくして飲み会があると聞いた時は「絶対行きたい、分からなくてもたぶん楽しめる。」という謎の自信を持てるようになりました。その飲み会では一緒に4件くらい店を梯子して楽しい夜を過ごしました。同僚との会話が格段に増えたのも旅行後からです。

旅行先で出会った人の何人かが、自分の職場にコーヒーを飲みに来てくれた。特に、マウント・クックの近くで知り合ったマレーシアのテンという女の子とは一緒にトレッキングに行ったり、トゥワイゼルで一緒に泊まったニック・ポーラ夫妻は2度も彼らの自宅で夕食をいただき、とても良い時間を過ごすことが出来た。

(日本人の友達も出来ました。)

1年も英語圏にいればペラペラなんでしょと人は思うかもしれませんが、実際1年でそうなる人は稀で、よほど努力を重ねてきたはずです。僕のように英語環境にいてもオートマティックに上達することはないですし、結局はどう過ごすかに依存する。臆することなく会話を重ね、その裏では地道に勉強を重ねて実践で使う、を積み重ねることで伸びていくものだと、つい2・3カ月前にようやく分かってきました。正直、もっと伸ばすことは出来たと思いますが、英語を伸ばすことにそこまでプライオリティを置いてなかったので、くだらない時間の過ごし方もたくさんしてきたろうと思います。勉強したことをすぐに実践できる環境にいるということは、当たり前ですが日本では得難いことであり、学生時代にはチリも考えたことも無い「勉強が楽しい」という感覚はきっと人生を良い方向に導いてくれるだろうと思います。ちなみにここ最近は「HAPA英会話ポッドキャスト」という無料の学習サイトで勉強してます。アメリカ英語なので、イギリス英語のNZにおいて役立つかと案じましたが、十分効果は感じています。運営されてる日米ハーフのジュンさんの人柄が素晴らしく、頑張ろうという気にさせてくれます。英語学習のご参考に。

さて、NZ滞在もあと少しとなりました。体も休めつつ、まだまだたくさん遊ばねば。


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