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星降るこの宙と町に恋を "Milky Way"


I went to Tekapo for two days.Tekapo is well-known as place we cac enjoy stunning stars in dark sky.I used to be there 5 month ago.Unfortunatelly,sky was covered with thick crouds.However,I could see lots of stars and milky way clearly at this time.Not only stars Lake Tekapo was also beautiful color.This trip really impressed me,and love this small village.

僕はあの夏、再訪を誓ったその場所に立っていた。

今年2月に一緒に住む家族たちと訪れたLake Tekapo。Christchurchから南西の方角へ車で4時間、サザンアルプスに囲まれるその場所は、町の灯りが少なく、年間晴天率が高いことから「星空観測」の街と知られている。前回は残念ながら夜空は雲に覆われ、少しも星を観察することが出来ず、悔しい思いをした。他の場所でも素晴らしい星空は見てきたものの、「Tekapoで星を見る」という憧れは心の隅にずっと引っかかっていた。NZを発つ直前になって、突然再訪のチャンスは巡って来た。 Tekapoに滞在する晩の天気は雨とか、晴れるとか、予報会社の足並みが揃わない。出発の朝、Christuchurchはにわか雨、これから山に向かうというのに幸先が良くない。ところがバスがTekapoまで近づいてきたころ、先ほどまでグズグズと空を覆っていた鉛色の雲はいつしか消え去り、全天、澄んだ青空が広がって来たではないか!バスから自転車を下ろし、すぐに湖へ向かった。5カ月ぶりに再会したLake Tekapoは一切の澱みも無い、美しい蒼の世界が広がっていた。僕は思わずこう呟く。

「ただいま。ありがとう。」

この奇跡の晴天は翌朝まで続いた。そう、つまり僕はついに憧れのTekapoの星空に出会うことが出来たのである。月の出は早朝と、星空観測には絶好のタイミング。Tekapoは星の観測に適しているとは言え観光地でもあり、町の近くから観測すると、宿泊施設や街灯の灯りは0ではない。しかしそれを感じさせないほど、この日の星空は凄かった。天の川もクッキリと観察出来、外気温は-3℃くらいまで冷え込んでいたが、何枚も重ね着して防寒し、湖のほとりに寝っ転がって、漆黒の闇夜に瞬く無数の美しい星たちを心ゆくまで堪能した。

Tekapoと言えば、湖のほとりに建つ"Church of good shepherd(善き羊飼いの教会)"と、天の川を組み合わせた写真が、よくパンフレットやポストカードに利用される定番の構図である。一緒の宿で知り合った日本人2人はどうしても教会と星の写真を撮りたかったそうだが、有名な教会周りにはたくさんの撮影マナーのよろしくない人たちが、度々教会にフラッシュや光を当てるのでまともに撮影出来ないと嘆いていらした。撮りつくされた構図を撮っても面白味もないので、僕は最初から別の場所で撮影を楽しんでいたのだが、一応夜の間に教会を訪れ、1枚2枚と撮影を試みた。なるほど、確かに深夜になっても皆好き放題ライトを振り回し、僕とて10分ほどで心が荒みそうになったので、そそくさとそこを後にした。宿にいたその日本人たちは、終始プンプンしながら、何度も教会の写真にトライしていたが、本来の観測の愉しみを忘れているようで、僕はもったいないような気がする。せっかくの美しい星が広がっているというのに。でもその写真を撮ることが彼らの目的なのだから、僕は何も言わなかったけど。

睡眠2時間で早朝から朝日撮り。宿を発った後、以前は車で向かったMt.Johnの頂上へトレッキング(自転車ではMt.Johnの頂上まで行けないとのこと)。乾いた大地が眼前に広がり、連なるサザンアルプスは雪化粧。何度も止まってはカメラを向け、感嘆のため息をつく。

この旅は、今回のNZ滞在中の最後の小旅行となった。それが再訪を約束したTekapoであったこと、そして臨んだ以上に最高に美しい景色を見せてくれたこと。ここに来て良かった、そしてまだ戻ってきたい。今も思い出す度に余韻をもたらす、美しき星の街・Tekapoの旅でした。

(Tekapoのショートムービー作りました。クライマックスのタイムラプス)


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