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6日目のつぶやきは。 "Back to Origin"


This story traveling on 8-13th January 2018

I started biking in Patagonia.

First of all,I went to Bariloche,Algentina by bus from Viña del mar,Chile.

Bariloche to Puerto Montt,I took 6 days.

When I started,I was struggled little because I havent took bike for a long time.But sceanery there was superb like many lakes,volacanos,and fresh green of trees and farms.More days traveled ,I have got used to travel with bike.It was 5th day from started,I said by myself

"I am happy now. My origin is on bike."

Finally arrived to Puerto Montt. After short break,I gonna go to Island of Chiloe and then Carreteral Austral.

長い長い正月休みを経て、ようやく旅に戻ってきた。チリのViña del marからアルゼンチンはBarilocheまで2本のバスで輪行移動。パタゴニアとは南緯40度以南のチリとアルゼンチンに跨る地域を差し、つまり南米大陸の南の先っぽは全てパタゴニア地域と言える。サイクリストの多くはPuerto Monttからパタゴニアの旅を始めるが、風光明媚な湖水地方としても知られるアルゼンチンのBarilocheという町を起点に南米旅の後半戦を始めることにした。

ポカポカした陽気のViña del marやSantiagoと違って、ずっと南に位置するBarilocheの肌寒さに驚いた。しばらく自然の厳しさから離れていたので一抹の不安もよぎるというもの。まずはキャンプ場にチェック・インすると森の緑が美しくて、テントを張ったらなんだかワクワク感が戻ってきたようだ。パタゴニアは物価が高いと言われており、宿泊はキャンプ場か野宿が中心になるだろう。

(写真1 出発地点アルゼンチン・バリローチェは南米のスイスと呼ばれているそう。街はツーリスティック過ぎて心に響かなかったが、周りをとりまく自然は素晴らしい。 写真2 アルゼンチンタンゴとベリーダンスの融合? 写真3 安くて美味しいアルゼンチンビーフ、食べられることに感謝。)

いよいよ久々の自転車旅だ。この辺りは湖水地方として知られており、Puerto Monttまでいくつもの湖の側を旅することになる。キャンプ場も多いが、節約のためにも野宿に慣れておかねばならない。1日目から良い場所に恵まれた。道の脇に見つけた獣道を越えると、夕陽が反射して煌めく湖の側にテントを張るのにちょうど良いスペースを見つけた。湖の水は透き通って見えるほど水質が良く、水浴び・洗濯・料理が全てここで事足りてしまう。以前誰かがここでキャンプしたのだろう。焚き火跡があったので火を起こし、今日はその火でご飯を作ってみる。爆ぜる火花と湖の波打つ音を聴きながら飲むビール。もはや語る言葉など要らない。

Barilocheから3日目、アルゼンチンとチリの国境を迎える。それぞれの国境施設はなぜか40kmも離れていて、おそらく同じ日のうちに両方の国境手続きをした方が良いと思われる。両者の間に傾斜のきつい峠を挟み、おまけに食料チェックの厳しいチリ側の国境手続きを終えた頃にはすっかり疲弊していた。さらにこの日は野宿場所が見つからない、ペルーやボリビアでは簡単に野宿場所が見つけられたが、チリやアルゼンチンはさすが南米の先進国とあってか、自分の土地を柵と有刺鉄線で囲っているため、テントを張れる場所がまるで無い。野宿を諦めてキャンプ場へ着いたのは夜の10時前 (この辺りは日が暮れるのが遅いため、この時間でも夕方の風情) 値段は驚きの1泊2000円、まるでヨーロッパではないか。それでいてシャワーはいくら待てども冷たい水し出てこず、苛立ちを覚えるも、あまりの疲れで心萎れて眠りについた。いかんせんキャンプ場の人達は感じが良かったので、怒る気にはなれなかったんだけど。

(写真自転車で旅する地元の若者達によく出会った。 写真2 チリ入国時は野菜や肉といった生物は一切持ち越し禁止。チリの国境に向けて走っていると急に前で車が停まり、オバチャンが押し付けるように大量の果物を僕にくれた。「チリに入ってから欲しかったなあ」とぼやきながら林檎・洋梨の計8コ、全て完食。 写真3 自転車は物干し台)

僕は通常3日か4日に一度は休憩日を取ることにしている。3日も過ぎると疲れが溜まって体が重たく、パフォーマンスもモチベーションも自ずと下がってしまう。しかし今回はPuerto Monttまで大きな街が無いので、6日間走り続けると決めていたのだが、毎日アップダウンは容赦無いし、そもそも自転車旅も長らくサボっていたせいでいつもより疲れやすい。4日目の野宿に選んだ浜辺では怪しげな若者が徘徊していて、夜中にテントの移動を決行したり、精神的にも疲れが溜まっていた。パタゴニア旅の終着地であるUshuaiaまで約3000km。まだ200kmしか走ってないのに、モヤモヤと先行きを案じる自分がいた。

ところでこの辺りは湖の他に火山も数多い。5日目、富士山によく似た美しいオソルノ山がどこからも綺麗に見えて、まだ50kmしか走ってなかったけど、景色も良いことだしこの日は早目に切り上げてゆっくり休憩することにした。キャンプ場にチェックインすると、洗濯してコーヒー淹れつつ料理して・・、最近こういうゆったりとした時間を忘れていた。出来上がったトマトパスタとビールを持って裏の浜辺へ。浜辺の美しいアーチ、向こうの松林、そして悠久のオソルノ山。富嶽三十六景のような完全無欠の風景の前でいただく、安上がりなのに贅沢なディナータイム。翌日の朝もサンドイッチとコーヒーこさえて、いそいそと裏の浜辺へ。今日も安定して美しいその光景を眺めながら、思わず言葉が漏れた。

「これは幸せやな。」

あら?今「幸せ」って言ったかな?昨日の朝まで不安でしょうもない顔してたのに、はは。

6日目は終日強烈な向かい風。今日は何がなんでもPuerto Monttに着いてやるのだと、必死にペダルを回した。ようやくゴールの目処が着いた頃、2台のバイクが横を過ぎたと思うと僕の前で突然停車した。もしやもしやと思っていると、ヘルメットを脱いだ2人はViña del marの汐見荘で出会ったライダー夫婦のヨシさんとアスカさんだった。どこかで再会するとは思ってたけど、まさか道端とはね!再会を祝した後、2人とはPuerto Monttで落ち合うことに。

体力的に厳しい6日間だったが、景色は終始美しくお天気にも恵まれていた。パタゴニアの旅は上々の始まりだ。


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