僕たちの合言葉 "See you on the road"
Punta Arenas(プンタ・アレナス)で、ラストステージ前の準備に奔走する。この時3月半ば、パタゴニアの短い夏が終わり、秋へと差し掛かろうとしている。ひんやり冷たい風にさらされると、とてもキャンプなどする気になれず、宿のベッドで妥協することにした。ここ、プンタ・アレナスはそんな極地に位置しながらパタゴニアでは最大規模を誇る大きな町で、中心部ではヨーロッパ風の石造りの建築も多く見られ、久々に街歩きが楽しい。
(久々に美味しいコーヒー豆もゲット出来ました!”Cafe Tostado”という店です。)
フエゴ島の走行を控え、3日分の食料、寒さ対策にネックウォーマーも購入した。ウシュアイア到着後、バスでここアレナスまで戻ってきて飛行機に乗るので、自転車屋さんで帰国用の段ボールをもらい、宿のガレージで数日間保管してもらうようにした。今回利用した宿 "Hospedaje Independencia" はオーナーさんがとても真面目で掃除はいつも丁寧だし、こういった柔軟な対応もしてくれるので有難い。朝食は飲み物・パン・卵焼きはもちろん、ヨーグルト・焼き菓子など安宿とは思えない程豪華。寒すぎたので利用しなかったが、庭でキャンプも可能(寒い中テントで寝てる人もたくさんいた、凄いな。)難点は人気の宿なので常時むちゃくちゃ人が多い割に、宿内は決して広くなく、特にキッチンはご飯時は自炊したい人たちで身動きが取れないくらいに常に渋滞でストレス。作っても食べる席が少なく、そういう時に限って食べ終わっても長い間お喋りしたり、トランプで遊ぶ輩がいるので手札をワシャワシャにかき混ぜたい気持ちにもなります。
それはさておき、またしても約束無しにガイラとアンドリューと宿の中で再会した。彼らはウシュアイアまで行かず、ヒッチハイクしてブエノスアイレスまで行って飛行機でロシアに帰るらしいので、ここでいよいよしばらくのお別れだ。同じくオイギンスの国境を一緒に越えたAUS熟年カップルと、街中ではコロンビアのホセとも再会出来た。同じ道を同じ方角で旅する者達の「パタゴニアあるある」だけど、本当何度鉢合わせしていることだろう?僕たちは道の上で知り合い、仲良くなると、お互いの健闘を称え、またどこかで再会を祈ってこう言うのだ。
"See you on the road!"
また会おう、世界のどこかの道の上で。