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まだ道の半ばにて Still on the way


This year,Cherry blossom bloomed earlier than usual.Direct after coming back from journey,I was getting lost my motivation for everything.

At the time,I got chance to work in Koyasan,Japan.Koyasan is one of Sanctuali of Japanese Buddism.Located in deep mountain,quiet and one of most beautiful cementary in the world and some amaging architecture of Buddism.I worked in "Shukubo" that's temple and also kind of accomodation for people who visit Koyasan.Recently more tourists from overseas visit Koyasan and use "Shukubo",so I was feeling it was very similar to work in guesthouse.Koyasan in Spring season was filled with beautiful air and fresh green.And especially my cowerkers made me feel better.I spent very nice time there.

I've finished bicycle journey for two years.I can say that was absolutely amazing experience.Now I'm in Australia for woking in coffee job.I don't know how it's going.Let's see.

Anyway,thank you for reading my blog so far!

My life journey "Sasuraikissa(Travel and Coffee)" is still going on the way.See you on the road!

3月終わりにして、すでに桜は満開を迎えていた。たわわに揺れるその薄紅色を、僕は焦点の合ってない目で眺めていた。

アルゼンチンの風吹く痩せた大地の上を走りながら、僕は自分の生きてきた道を思った。「もっと器用に、要領良くやれなかったのか。」そして、最後の最後に犬に噛まれて、訳の分からんうちに、世界の果てにたどり着いたかと思うと、4日間に及ぶ長距離・長時間移動を経て、僕はいつの間にやら大阪という、やけに見慣れた街で桜を眺めている。さっきまで地球の裏側の枯れた大地でグアナコがピョンピョン飛び、アルマジロがモソモソ歩いてる場所にいたとは信じ難い。

これからやるべきことは決めていたはずなのだが、無気力状態に陥ってしまい、気が付けば八重桜の花びらさえ色褪せてくる始末。アカン、このままやと廃人になる・・。しかし、旅先でもそうだった。しんどい状況を幾分か味わった後にはいつも、助け船のような存在が現れる。ひょんなことから僕は和歌山県は真言密教の聖地、高野山の宿坊で住み込みで働くことになったのだ。

僕のお世話になったお寺は家族経営で、高野山の数ある宿坊の中ではこじんまりとした方らしい。各部屋には新緑の爽やかな空気と光が差し込み、美しい中庭や茶室を有する、「厳格」という寺という場所に抱いていたイメージとは全く異なる、なんとも柔らかい雰囲気が漂っていた。その柔らかさの正体は、単に施設や周りの自然だけからきてるのでないことを知る。 寺の朝は早い。早朝6時から朝食の準備にとりかかり、お客さんを見送ると部屋や風呂の掃除。中休みを経て、次は夕食の準備や配膳・片付けをして1日が終わる。

近年の高野山は、スピリチュアルな世界を好む欧米の方たちに人気で、通りを歩けば英語だけでなくフランス語やドイツ語もよく聞こえてくる。うちのお寺も半分以上は海外からのお客さんで、仕事内容も英語での接客も、ゲストハウスで働いてるのと感覚は似ている。僕はただ、宿の仕事でお寺にいるだけでお坊さんでは決してないのだが、ゲストから「朝勤めのお経ってどういう内容なの?」という難しい質問が唐突にやってくるのでドキッとすることも。普段観光やお葬式でしか関わらない仏教という日本の文化について考えるのも良い機会なのである。

お寺の雰囲気が「柔らかい」と感じたのは、お寺の人たちの穏やかな人柄からあふれていたものだった。ここにいる間はたくさん働いたし、たくさん食べたし、たくさん笑った。まるで家族のような付き合いをさせてもらい、僕はどんどん元気を取り戻していったのだった。弘法大師さんがこの山を真言密教の聖地として切り開いて1200年。大きな自然と人の織り成す厳かで安らかな空間に身を置き、静寂の中で目を閉じると、僕はここに呼ばれたのかもしれない、一人そう納得して手を合わせたくなるような有難い気持ちになった。

写真展を終えて、ようやく自分の旅に一区切りついた気がする。高校を卒業して「自転車で日本中を回ってみたい」と思い立ってから12年間、旅を中心に生きていた。今これを書いてる時点でもはや、自分の歩いてきた道が間違いだったとは思っていない。上手くいかないことも多々あったけど、いつでも一生懸命だった。目に見える結果でなく、その真実があればきっとこれからもやっていけると思いたい。

とはいえ根本の心の弱さは何も変わっちゃあいない。帰国して3カ月過ぎ、コーヒー修業のためオーストラリアへ旅立つ時が来たのだが、僕の気力は再び底まで落ち込み、這い上がる気力さえ無く、梅雨の中休みの湿っぽい暑さにやられていた。 僕は今再び、南十字星の下で生き方を模索している。今回は正直、どういう方向に向かうかは自分でも未知数だ。もしこちらでも面白い道を見つけた時は、ここに書き記したいと思います。

ひとまず、2年間ご愛読いただきありがとうございました。これだけは言える、旅は本当に素晴らしいものでした。

そして僕は今も「さすらい喫茶」の道半ばにて。また道の上で会いましょう!

(1,2枚目 写真展用のコーヒー&お菓子の準備風景。写真の展示物だけだったら随分楽だったのですが、来場してくれた方の多くが楽しんでいただけたようなので大変だったけどやって良かったです。 3枚目 ご縁あってラジオに出演させていただきました。あと"Cycle"という関西中心に配布されてある自転車生活のフリーペーパーに写真展のレポートが掲載されてますので、ご興味ある方は自転車屋さん等で探して見てください。 4枚目 同じく世界を駆けてきたサイクリスト達と大阪の公園でピクニック。やっぱり旅人同士の交流は楽しい! 5枚目 実家の近くの田んぼも田植えシーズン。 6枚目 そして僕は今、オーストラリアはメルボルンという街にて、絶賛人生お悩み祭り中。さて、どうなるやら。)


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