赤と白に漬かること1カ月【後編】
さて、職場では「シークレットサンタ」というイベントがありました。平たく言えばプレゼント交換なのですが、クジを引いてそこに書かれてある名前のスタッフに10$相当の「価値ある」プレゼントを用意して、後日その人の元にプレゼントが渡され、もらった人は誰からのプレゼントか知らないので...
赤と白に漬かること1カ月【前編】
もはやクリスマスという日はキリシタンの国だけの文化にあらず、日本も当たり前のように毎年騒がしくなるし(実際楽しんでいるのは子供と若いカップルくらいかと思うけど)、バリバリの仏教国であるタイでさえスーパーマーケットのお姉ちゃんはサンタ帽やトナカイのカチューシャを着けていた。と...
私が私であるために
旅に出て1年が経とうとしていた。その記念すべき日、僕はニュージーランドに来て初めてクライストチャーチから大きく出てみることに。とは言え今回も日帰り旅行、チャーチからバスに揺られて北へ2時間半、たどり着いたはカイコウラKaikouraという小さな漁村である。その名はこれまで何...
風は薫っているか?
暦の上では夏に向かってるはずなのに、気温の上がり方はどうにも順調でないクライストチャーチであったが、スカっと晴れた日は日中気持ちよく半袖で過ごすことが出来る。桜はとうに終わり、木々は青々と風と空に伸びている。さて休みだ、走りに行くぞと。今回は市街地から南のムラムラ山(本名:...
ムラムラ山で会いましょう
電車網が日本と比べて圧倒的に少ないNZでは、日帰りでツーリングに行けるコースを決めるのにいつも頭を悩ませている。しかし住んでいる場所からそう遠くない場所に、そんな僕の欲求不満を解消させてくれる素晴らしいツーリングスポットがあるのだ。そこはクライストチャーチの南側にワイドに広...
11月のサウダージーお仕事3カ月目ー
11月のニュージーランド、日本人的感覚ではこのまま順調に夏に向かっていくのだと思いきや、セーター・マフラーを引っ張り出すような寒い日が未だひょこひょこと顔を出してくる。とはいえ日は確実に長くなっているし、雨も少なく自転車通勤には良い気候となってきた。...
ボタニカル・ライフはじめました。
僕は植物が好きだ。日本にいる時、カバンの中にはよく木のポケット図鑑を入れていたし、雑草・野草の類は特に好き。見るだけでなく、花や野菜を育てることもあるし、好きが高じて園芸屋で働いていたこともある。今回はクライストチャーチにおいて、僕のラブ・ボタニカルについての特集なのだ。 ...
ソウルミュージックの必要性ーお仕事2月目ー
働き始めて1月半、事務所に張ってあるロースター(シフト表)を確認して目を疑った。他のメンバーのスケジュールは書いてあるのに、なぜか僕だけ「月曜休み」と書かれているだけで火曜以降は空欄になっているのだ。これはまさかdismissled(解雇)ということなのか?週6でゴリゴリ働...
羊に逃げられ、アルパカに好かれた日
職場の同僚に「ニュージーランドはもう旅したの?」と聞かれることがあるのだが、無論全くしていない。仕事を終え、この国を出る前にはいくらか旅してみようと思うのだが、今は休みの日に近くへツーリングに出かけるのが精一杯である。日本にいた時、休日電車に自転車を積んで出かけていたように...
花の咲くころ
「ニュージーランドでは桜が見られる。」 そう聞いて心が躍らずにはいられなかった。なぜならこの2015年の春にはもちろん日本におらず、僕は英語留学のためフィリピンでむせぶような暑さの中、桜とは縁遠い生活を送っていた。しかもクライストチャーチに数多ある公園の中でも代表的なハグ...