川と見立てたその煌めきを Biking in NZ 3
今朝もグッと冷える朝。キャンプ場のキッチンで昨日の晩から知り合いになったサイクリスト・ベンと鉢合わせたので、彼の分も一緒にコーヒーを淹れてあげる。ベンはオートミールを牛乳で炊いていた、日本で言う「おかゆ」みたいなものだろうか。スコットランド出身の彼曰く「俺の国の定番なんだ、...
旅することに理由は必要か? Biking in NZ 2
分かっちゃいたけどやっぱりだ。予報の通り昨日の晩から雨が降り始めていた。2日前の寝不足をまだ引きずって体が重い。サンドイッチを朝昼2食分作って、チャーチのお気に入りのカフェ"C4 COFFEE"のエチオピアの豆を挽いてドリップする。立ち上るフローラルな香りはなまけた体の細胞...
終わりから始める楽しさを Biking in NZ 1
よく知られたことかもしれないが、ヨーロッパの友達によれば、彼らは年に1カ月程の長期休暇を取ることは実際に一般的だという。ニュージランドは原住民のマオリの文化を大切にしているとはいえ、世の中の流れは白人の作ったもの。僕の職場でもやはり同僚たちが長期の休みを取ったり、大学で勉強...
踊れる阿呆になりたくて
南米・パタゴニア旅を先送りにし、NZに残るという決断をしたのが先月の話。とうとう今の職場に来て半年が経ちました。出来る仕事の幅は働き始めた時に比べて確実に増えているし、僕は変わらず一心に仕事に向き合っているのに、この1カ月は心のざわつくことが多かった。おそらく日本人の生真面...
草花たちと暮らすこと
以前に書いた「植物ネタ」のその後の話。南半球のNZでは12~2月は暦の上ではサマーのはずが、僕の住むクライストチャーチはうなだれるような暑さに見舞われることは少なく、日差しは強いものの、気温や湿度は日本のそれに比べるととても過ごしやすい。あえて例えるなら北海道の気候に近いか...
「市」という週末のことはじめ
【市】(いち)とは、一つの場所で物資や食品の交換・売買を行うこと、またその場所。 日本でも観光地のみならず、道の駅などで「朝市」が開かれるのを見かけます。NZのクライストチャーチでも同様、いやそれ以上にたくさんの「マーケット」が週末の朝、あちらこちらで開かれます。売られてい...
俺にもSUMMERがやって来た【後編】
翌朝、やはり体は重く、目覚めから起き上がるのに1時間を要す。ツーリスト達とおしゃべりしながら昨日のチップスの残りとドリップして淹れたコーヒーで朝食を済ませると、出発前にもう一度アカロアの町を散歩してみることにした。ツーリストが歩くような場所のみであったが、その規模は小さく簡...
俺にもSUMMERがやって来た【前編】
5カ月前挑み、敗れたあの場所へ、今再び。 クライストチャーチから南へ向かってそう遠くない場所にAkaroaアカロアという小さな港町がある。昔フランス人の入植者が多く住んでいたことで今も街にはその名残が感じられ、また穏やかな内海と山に囲まれた風光明媚な景観に多くのツーリストが...
その無垢なる水色に誓いを
Tekapoテカポという星空観察で世界的にも有名な場所に「旅行」に行って参りました。わざわざ「旅行」と強調したのは自転車の登場は一切無く、全て車での移動で、2つの家族たちと行くほんわかとした旅であったからです。みなでワイワイとする旅はそれはそれで楽しかったし、それを味わいた...
思考の森の中でーお仕事5カ月目ー
ニュージーランドに着いて早5カ月、仕事も他の同僚たちと変わらず劣らずやれている。(英語力はさておき)NZを出たら、この旅最後の目的地・南米のパタゴニア地方へ向かうべく、荷物の見直しなどを始めていたのだが、同時に残り2、3カ月となったNZでの滞在を少し名残惜しんでもいた。クラ...